ハングルの詩のある風景

수아 樹芽(木の芽) 第3回

詩子アナ:はい。では「蛍の光」の曲に合わせて歌ってみます。

♪ 설다 ~ 해도 ~ 웬만한 ~ ♪ 봄이 아니어~ ♪

♪ 나무도 ~ 가지마다~ 눈을 텄어라! ~ ♪   ぴったり合います。不思議ですね。

歌樽先生:「蛍の光り」は今は卒業式の歌とされていますが、かつて他の歌詞で歌われていました。

第3問:「蛍の光」の歌のメロディーに合わせて歌われたのは次のうちどれでしょうか。

1)愛国歌(애국가)   2)八道江山(팔도강산)   3)トラジ   4)アリラン

詩子アナ:「愛国家」は韓国がオリンピックで金メダルを取ったときに流れるメロディですよね。「トラジ」と「アリラン」は知っていますが、「八道江山」はどんな歌ですか。

歌樽先生:では、聞いてみましょう。

https://www.bing.com/videos/search?q=%eb%85%b8%eb%9e%98+%ed%8c%94%eb%8f%84%ea%b0%95%ec%82%b0&&view=detail&mid=C3951BC8D0F807AF40A4C3951BC8D0F807AF40A4&&FORM=VRDGAR

詩子アナ:民謡のようですね。歌詞はどうなっているんですか。

歌樽先生:こんな歌詞ですね。臨時に訳もつけておきましょう。

팔도강산 좋을시고/딸을 찾아 백리길/  八道 よいとこ 娘どこかいな

팔도강산 얼싸안고/아들 찾아 천리길/  八道 よいとこ 息子どこかいな

에헤야 데헤야/우리 강산 얼씨구/    よかよ よかよ わが国よかよ

에헤야 데헤야/우리 살림 절씨구    よかよ よかよ 暮らしもよかよ

잘 살고 못 사는게/팔자만은 아니더라/ 暮らしの良し悪し 定めじゃなかよー

잘 살고 못 사는게/마음 먹기 달렸더라 暮らしの良し悪し 気持ちの持ちよう

줄줄이 팔도강산/좋구나 좋다      そりゃそりゃ八道 よかよよか

詩子アナ:この歌詞を「蛍の光」のメロディーで歌うんですか。歌ですから全く無理という訳ではないように思いますが、でもやはり無理ですね。

歌樽先生:なるほど。ということは?

詩子アナ:あの、問題の意図がまだよく分かっていないんですけど、答えはわかりました。

第3問:答えは1)愛国家です。

歌樽先生:曲はよく聞くことがありますね。歌詞はいかがですか。

詩子アナ:これの「蛍の光」のメロディーで「愛国家」を歌うんですか。

歌樽先生:はい、歌ってみましょう。

詩子アナ:♪동해물과 백두산이 ♪마르고 닳도록~♪

♪하느님이 보우하사 ♪우리나라만세~ ♪

歌詞がぴったりメロディーに合っていますね。

歌樽先生:そうですね。これは実際に歌われていたんですよ。

詩子アナ:えっ!「愛国歌」が「蛍の光」の曲なんですか?

歌樽先生:「蛍の光」のメロディーで「愛国家」を歌うことがかつてありましたね。

詩子アナ:どんな時ですか?

歌樽先生:では、これを問題にしましょう。

第4問:「愛国歌」が「蛍の光」のメロディーで歌われたのはどんなときでしょうか。

1)映画館で   2)独立運動で  3)卒業式で   4)伝統結婚式で

詩子アナ:歌ですから、いつ歌ってもいいようですが、寂しい感じの曲ですから、4)の伝統結婚式にはなんとなく合わない気がします。それから、3)の卒業式は歌詞が合っていませんから。1)か2)ですね。

歌樽先生:昔は映画館とか演奏会では「愛国歌」で始まるのですが、この時は起立していましたね。

詩子アナ:はあ、そうですか、映画館は新しいので、おそらく新たに作曲された「愛国歌」で歌ったものと思われますので分かりました。

第4問:答えは2)の「独立運動で」です。

歌樽先生:推理力が働きましたね。

詩子アナ:いえいえ、推理というものではなく、ただただ単純に消去法を用いただけです。